緊急事態!どうなる!蓮田の防災体制!

2011-11-25
Pocket

皆様、こんにちは。
いよいよ12月議会が11月30日より開かれます。提出議案は全35議案。そのうち人事案3本、条例改正9本、補正予算案等が提出されております。
注目すべきは、「議案第80号 和解について」です。

議案は以下の通り。

「蓮田駅西口第一種市街地再開発事業 事業協力に関する基本協定書の解約に関し、事業協力者が、解約金53,602,500円を支払うことで合意いたしましたので、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、提案するものです」

市の拠出した金額の満額を返還するというもので、今まで二年以上にわたり、二度も否決してきた蓮田市議会もこれで可決せざるを得ないはずです。まさかこれ以上損害賠償を寄こせなどとは言わないでしょう。

僕は初めから和解案には賛成でしたし、早々に手を打って事業を進めるべきだと思っていました。結局、当初の和解金の提案は4、000万円。2年7カ月を経て手にした和解金は5、300万円。この1、300万円の差をどう考えるかは、人それぞれだと思います。

「時は金なり」。

2年以上の停滞期に使われた固定費は1億円以上。さらに、事業が遅れたことによる経済的損失を考えると、どちらが効率的だったかは言うに及びません。

しかし何はともあれ、これでようやく西口再開発ビル事業は前に進み、数年後には駅前にビルが建てられます。蓮田の西口駅前は明らかに変わります。それに伴って街づくりや街並みも大きく変わりそうです。本当に楽しみです。

さて、12月議会は議会改革においても一つの節目になりそうです。詳しくは同じ「新会派 風」の湯谷議員のブログとも重複するので避けますが、

『湯谷議員のブログ』

http://sawayaka-yutani.blog.so-net.ne.jp/2011-11-24-1

一般質問の一問一答方式の試行段階ということで(ちなみに湯谷議員によると、一問一答方式についてはすでに5年もかけているそうです)、9月議会で35分あった質問時間を25分へと短縮するそうです。しかも、質問時間を計測する時計に不備があり、1分未満の質問はたとえ5秒であっても1分とカウントされてしまいます。例えば1分5秒の質問だった場合、2分とされてしまうようです。

つまり、それだけ質問時間がどんどん削られていってしまうのです。25分あっても、実際は20分ほどになってしまいます。こうなると、執行部への質問数も制限せざるを得ません。3つ質問したかったのに2つにしなければならないかもしれません。

議会は執行部のチェック機関。貴重な一般質問に自ら制限を加えるなんて、意味が分かりません。果たしてそれが健全な議会運営なのでしょうか。

また、6月議会に僕の個人名で提出した議会改革案(インターネットによる動画中継)は、資料配付のみということで一蹴されたので、9月議会では会派として提出しました。しかし、9月議会でもほとんど議論されることがありませんでした。

9月の議会運営委員会では、

「とりあえず、一問一答方式を確立させてから」

ということだそうです。

11月22日の会派代表者会議の席で、「それでは確立するのはいつ頃なのか」と議長他に質問したところ、「12月議会で確立させる」とのことでした。

そして、「では、当会派が提出した議会改革案はいつから検討するのか」と問うと、「3月議会から検討を始める」と、中里議長より明言を頂きました。これについては副議長・5会派の各代表、議会事務局長、議会事務局次長も同席しており、聞いております。
そのような席で明言されたのですから、議長のご英断には感謝いたします。ぜひとも一刻も早く検討を始め、他市では当たり前となっている議会のインターネット中継を早期に実現して欲しいと思います。

さて、普段ツイッターばかりでブログを書くとついつい長くなってしまうのですが、本日11月25日午後5時より、蓮田の将来を左右することになる大きな決断をする会議が開催されます。

加須市・羽生市・幸手市・久喜市・蓮田市・宮代町・杉戸町・白岡町の5市3町による消防の広域化についての会議です。

「第12回消防広域化第7ブロック協議会」

開催日時  平成23年11月25日(金曜日) 午後5時から

開催場所  久喜地区消防組合消防本部 1階 講堂

所在地:埼玉県久喜市上早見396 電話:0480-21-0297

協議事項

事務事業一元化調書(案)について

『消防広域化第7ブロック協議会』のホ-ムページ

http://www.kukichiku-119.jp/kouiki/

懸案となっているのが、「協議第69号 事務事業協議項目59 負担金算定基準について」です。協議会が算定したシミュレーションによると、蓮田市は11年目から負担金が現在より1億円以上増えることになっています

蓮田市はそれには納得できないとして、難色を示しております。本案は未だ決定されておらず、継続協議となっており、本日の会議の協議次第では消防広域化第7ブロック協議会からの離脱も考えているとのことです。

しかし、本当にこんな簡単に離脱してよいものなのでしょうか。僕は大いに疑問を持っていますし、むしろ離脱すべきでないと思っています

協議会が提案している負担金の算定基準案は下記のようになっています。

負担金算定基準(案)

案の4

「各市町の負担金は、広域化後5年間(平成24年度から平成28年度)は、直近前3年(平成20年度から平成22年度)平均の消防費決算額(消防団費及び庁舎建設等特殊事情経費を除く一般財源分。以下同じ)を原則として上回らないものとする。

6年目以降の各市町の負担金は、広域化後3年以内に定員適正化計画や施設適正化計画等を策定し、5年をかけて段階的に消防費決算額の5%を目標に削減を図るものとする。

11年目以降の負担金の算出方法は、基準財政需要額割(各年度の直近前3年平均のものとする。)を基本とし、改めて協議するものとする。

また、消防救急無線のデジタル化等に係る経費については、別途協議するものとする。」

資料を全てお見せしたいところですが、細かいので重要なところだけ。
蓮田市の基準財政需要額割……841,836(千円)
負担金……1年目から5年目まで739,714(千円)←一般財源直近決算3カ年分の平均

     6年目732,317(千円) ▲7,397(千円)の負担減
     7年目724,920(千円) ▲14,794(千円)の負担減
     8年目717,523(千円) ▲22,191(千円)の負担減
     9年目710,125(千円) ▲29,589(千円)の負担減
     10年目702,728(千円)▲36,986(千円)の負担減
     11年目以降844,193(千円) △104,479(千円)の負担増

つまり、1年目から5年目までは据え置き。6年目から10年目までは負担減。11年目以降は1億円以上の負担増となるというシミュレーション。

しかし、そもそも考えてもらいたい。

消防の広域はなぜ行われるのか。協議会のホームページでは以下のように書かれています。

1 消防の広域化とは

災害の大規模化や住民ニーズの多様化など、消防を取り巻く環境は大きく変化しています。消防はこの変化に的確に対応し、住民の生命・財産を守る責務を果たしていく必要があります。このため、平成18年に消防組織法の一部改正が行われ、自主的な市町村消防の広域化を推進するための諸規定が整備されました。同法によると、消防の広域化とは、次のいずれかのことを指します。

二以上の市町村が消防事務(消防団の事務を除く)を共同して処理すること

市町村が他の市町村に消防事務(消防団の事務を除く)を委託すること

2 広域化の基本的な考え方

消防の広域化は消防の体制の整備及び確立を図ることを目的として行うものであり、広域化によって消防本部の対応力が低下するようなことはあってはならないとされています。また、各地域においてきめ細やかな活動を行う消防団については、広域化の対象とはなりません。

3 広域化のメリット

消防の広域化により、消防力の強化による住民サービスの向上や消防に関する行財政運営の効率化と消防体制の基盤の強化が期待されています。

1.住民サービスの向上

・   初動体制の強化、統一的な指揮の下での効率的な部隊運用

・     消防需要に応じた消防力の強化

2.消防に関する行財政運営の効率化

・   職員の適正配置

・   重複投資の回避

・     職員の専門化、予防・救急業務の高度化

3.消防体制の基盤強化

・   高度な資機材の整備

・   職員ローテーションの活性化

・   職員教育の充実

ちなみに蓮田市が入っている第7ブロック協議会でメリットとされていることは多々あります。

■災害出動体制メリット

蓮田市 出動台数 4→5台
    人員   17人→21人
    火災第1出動台数 消防車 2→3台
    第2出動 消防車 0→2台
    第3出動 消防車 0→2台
    待機部隊 消防車 2→31台
    消防救急無線デジタル後 出動台数8台に
    はしご車 0→1台
    化学車 1台
    救助工作車 1→4台

■救急関係メリット

 蓮田市 救急救命士 14名→121名(組合全体)
     気管挿管認定 7名→53名(組合全体)
     薬剤投与認定 15名→101名(組合全体)
     ダブル認定 7名→50名(組合全体)
     再教育達成者 8名→71名(組合全体)

現在、蓮田市では2台の救急車(消防署1台、南分署1台)が主に活動を行っています。年間、約2200件弱の出動し、蓮田市全域をカバーしております。年々、出動件数は増加し、これは時代の背景として市民の高齢化などが考えられます。今後も出動件数が増えることが想定されています。

さて、このように多々あるメリットですが、先ほどの負担金シミュレーションを再度ご覧いただきたい。
広域化後3年以内に定員適正化計画や施設適正化計画等を策定し、
広域化後3年以内に定員適正化計画や施設適正化計画等を策定し、決算額の削減を図り、負担の抑制を行っていくとされているのです
つまり、11年目以降の負担金が1億円増になるような割合にならないように、協議会で適正化していけばいいのです!

現在、特に適正化されていない市町は幸手市杉戸町です。基準財政需要額割に比べて一般財源直近決算3カ年分が多すぎる。つまり、行政規模のわりに消防にお金をかけすぎているんです
■幸手市
 基準財政需要額割 677,068(千円)
 一般財源直近決算3カ年分 823,241(千円)←蓮田739,714(千円)より多い!
 差額 ▲146,173(千円)
■杉戸町
 基準財政需要額割 618,097(千円)
 一般財源直近決算3カ年分 744,348(千円)←蓮田739,714(千円)より多い!
 差額 ▲126,251(千円)

この2市町には広域化後、早急に人と施設の適正化を図ってもらい、負担を抑制していくように協議を進めていけば、蓮田市が11年目以降に負担金が1億円増になるなんていうことはありません。

今回の蓮田市の判断は、
これからの協議の進展や可能性を考慮せずに、現在のシミュレーションのままで11年目以降までも想定し、今後の災害の大規模化や消防を取り巻く環境の変化に対応する消防力の強化や効率化、高度消防のメリットまでも捨て去る判断であると言わざるを得ません!

とりあえず、本日協議会が開催されます。平成24年の10月には広域消防をスタートさせる計画だそうで、議会の審議を経ることがないまま決定されることに大いに不満が残りますが、本日蓮田市が誤った判断を下すことがないよう、傍聴に行きたいと思っています。

運営管理:森 伊久磨事務所 蓮田市東6-2-12 TEL.048(878)9519