蓮田市議会建設経済委員会視察研修

2014-10-10
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皆様こんにちは。
いつもブログを読んで頂き、有り難うございます。
さて、10月7日から9日までの3日間の日程で、蓮田市議会建設経済委員会の視察研修に行ってきました。
蓮田市議会では委員会ごとに毎年一回、3日間の日程で全国の市町村の事業の先進事例を研修しに行きます。
今回、1日目は新潟県村上市にて「商工業振興における各種補助制度と農商工連携」について。
2日目は山形県鶴岡市にて「中心市街地活性化事業」について。
3日目は山形県南陽市にて「南陽ブランドの推進」について。
以上を研修してきました。

(村上市役所にて。風情のあるイボラヤ(鮭)土産店)

まず1日目の研修内容についてですが、村上市では市内中小企業や個人事業者向けに各種補助制度や優遇制度、融資制度等が豊富に用意されています。特に企業誘致のために、固定資産税の減免や市内で従業員を雇用した場合に10万円の補助、用地取得助成金、新設企業賃借料補助金など4種類、融資制度では近代化資金、不況対策融資制度など7種類あります。

実は、蓮田市はこの企業優遇制度が全くありません

また、融資制度についても企業近代化資金が1つだけで、2500万円の年間予算が計上されておりますがこの数年はほとんど利用されておらず、毎年繰越が続いております。

村上市でも商業近代化資金がありますが、やはり利用実績はほとんどないようです。しかし、融資制度だけでも7種類もあるので、とても人気の融資制度もあります。
それは不況対策資金で、貸付限度額は運転資金1200万円、設備資金で1500万円、年利1.85%〜2.20%。貸付期間10年。年間100件の申し込みがあり、融資実績は50件もあるようです。
民間の金融機関のセーフティネット融資もありますが、この市の制度が多く利用されている理由は、信用保証料の補給制度があり、市が信用保証料の50%を補給するとのことです。保証協会の保証料は融資額にもよりますが、1200万円の融資で25万円ほど。その半額を市が負担します。
また、産業活性化補助制度でさらに6種類の補助があり、企業誘致や市内産業育成のために十分すぎるほどのメニューを用意しています。

私は毎年、委員会で指摘し続けているのですが、利用されない融資制度のために2500万円の予算計上を続けるより、この不況対策資金のような他市で実績のある制度の導入を検討すべきです。


2日目の鶴岡市の中心市街地活性化事業ですが、「鶴岡市中心市街地活性化基本計画」を策定し、施設整備などのハード事業で18事業、ソフト事業で20事業とかなり多くの事業を手がけています。
ハード事業では、市の出身である作家藤沢周平記念館、総合福祉センター、テナントミックスの商業用ビル、商店街通りの歩道拡張、まちなかキネマと呼ばれる映画館の整備などを行っています。
ソフト事業では、鶴岡TMO事業と称して、情報誌の発行、空き店舗への開業支援、地域商品券などを行っています。
まさに、市で出来得る、考えられ得るあらゆる事業を行っています。
しかし、その効果はと言うと、市街地への人口流入はなされず、店舗数や従業者数、年間商品販売額も激減、観光客も藤沢周平記念館のオープン年は増えましたが、その後は伸び悩んでいます。少子高齢化の進行、中心市街地の空洞化などの流れに抗しきれず地方都市が抱える問題がまさに顕在化しています。
商店街を見ましたが、シャッター通りそのもの。空き店舗対策として月5万円の賃借料補助制度がありますが、いくら補助があってもここまでシャッター通りとなってしまっては開業する人はいないだろうなと思いました。
やはり、自治体においても問題の兆候があったら先手を打って対策をしていかなければいけません。病気は進行する前に治療が必要です。まあ、役所は日和見主義で、そういったことは苦手なのですが。
市の努力と工夫はとても感じられましたが、ちょっと厳しいなあと思いました。

(鶴岡市の歩道拡張した商店街とまちなかキネマ映画館)

3日目の南陽市の南陽ブランドの推進ですが、市の特産品であるぶどうやさくらんぼ、ワインや日本酒、ラーメンや鯉料理などを「南陽ブランド」としてPRしていく事業を行っています。
東京にサテライトオフィスを置き、駅やショッピングモールでのアンテナショップ、インターネットやYouTube、南陽市陸上部も創設して駅伝等に参加して南陽市の名前をPRしています。
ここで疑問に思ったのは、南陽の何を有名にしたいのかということです。例えば、埼玉で言えば狭山のお茶、草加のせんべい、深谷のねぎなど、市レベルで有名な産物があります。担当の方も言っていましたが、それを特定できないのが、ジレンマだとのことでした。また、地元農協も置賜という広域組合となっているので、特産物に南陽の文字を付けられないのだそうです。
私個人としては、南陽という言葉に、暖かい陽射しのあたる町というイメージがあるので、出荷量全国3位という山形県のワイン、その中でも特に美味しい南陽ワイン(山梨県の勝沼のように)をブランド品にしていけば良いのではと思いました。
ブランディングは長期間の地道な努力が必要です。定着させるのはかなり大変ですが、今後関東でも南陽産のものを目にする機会が増えればとエールを送りたいと思います。

(総額60億円!の費用で建設中の南陽市文化会館1300席。しかも市内杉の木を使った木造!)

というわけで、任期中最後の3日間の視察研修でしたが、各自治体の市政運営は色々と勉強になります。地方都市を見れば見るほど、蓮田市はとても恵まれていると感じます。
この蓮田市の地の利は圧倒的に有利です。この地の利を最大限に発揮できる街づくりを行っていくことこそが、蓮田市の発展に直結すると実感しました。

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