平成26年3月議会一般質問 ①側溝清掃に対する市の支援について

2014-03-25
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皆さま、こんにちは。すっかり春めいてきましたね。
今回の3月議会は色々と考えさせられる議会となりました。
まずは総合文化会館建設に関する住民投票条例案。再検討を求める請願も出されました。
それと、最終日にあった和久井議長の突然の退任と石川新議長の就任。同時に副議長も石川副議長から齋藤新副議長に交代となりました。
上記の件については、別に書くこととして、まずは今回の一般質問の内容と成果についてご報告したいと思います。

今回、僕は3点について質問しました。
まずは、側溝清掃(どぶ掃除)に対する市の支援について
ピンと来ない方もいるかもしれませんが、ある地区の住民にとっては大変な負担であり、長年にわたるとても深刻な問題なのです。
蓮田市では、公共下水道計画区域約1615ヘクタールのうち、事業認可区域約804ヘクタールの整備を鋭意進めており、その進捗状況は95%ほどです。
平成26年度予算案においても2か所の整備が予定されており、事業認可区域における整備完了まであと数%ほどとなっております。
その後はいよいよ残りの事業計画区域約811ヘクタールの事業着手へと向かうことになりますが、計画区域のうちの未整備地域、すなわち閏戸、城、南新宿、江ケ崎地区等の整備にはほど遠いというのが現状です。おそらく、僕が生きている間には実現しないかもしれません。

というのも、閏戸地区まで下水道整備を進めるには、約20億円ほどかかると言われているからで、何か大きな面整備、区画整理事業等が行われない限り、閏戸地区への延伸は厳しいと言わざるを得ません。昨年の7月の臨時会において計画区域のうちの未整備地域、すなわち閏戸、城、南新宿、江ケ崎地区等の整備に向けた検討業務委託費用890万円が計上され、その報告書が出されました。

その中でA~D案の4つの将来シナリオが提示されております。
平成43年まで向こう20年にわたるシミュレーションの中で、一般会計からの繰入金が最も多くなるのはB案の「下水道使用料は現状維持とし、市街化調整区域も整備する案」で最大4億5000万円の繰入金。
最も少ないのは、C案で「今後の整備はいっさい行わず、H29年度から下水道使用料単価を立方メートルあたり150円と改訂した場合(この150円というのは総務省の指導する使用料水準で、ちなみに現在、蓮田市は1立方メートルあたり84円と破格に安い単価となっております)」。

しかし、このC案であっても繰入金がゼロになることはなく、最大で2億円ほどが延々と繰り入れられます。
つまり、150円まで使用料単価を引き上げたとしても、繰入金を入れずに済むことにはなりません。しかも、現在は4つのシナリオの中でも最悪ともいえる状況で、毎年5億円もの繰入が延々と続けられているのです。

2月26日の報道でさいたま市では、下水道使用料金について平均25.4%、月額にしてなんと420円も値上げをして、毎年27億円もの一般会計からの繰入を一気にゼロにして独立採算するようにしたとのことです。
一般会計からの繰入というのは、簡単にいえば、下水道未整備地域である閏戸、城、南新宿、江ケ崎に住む方たちの税からも負担しているということであり、なんのメリットも享受していない住民が、破格に安い単価で多分なメリットを享受している住民たちを一部支えているといっても過言ではありません。下水道未整備地域の住民にとっては、とても不公平なことなのです。

やはり、「受益者負担の原則」が大前提であるべきで、さいたま市ではその大英断がされたのです。
蓮田市の場合、もし、そこまでの使用料値上げが出来ず、今後も一般会計からの繰入が続けられるのであれば、下水道未整備地域の住民たちにも配慮がなされることは当然のことです。
現在、大陸団地・貝塚団地・大山団地・浮張団地、各団地で回数の違いはありますが、大陸団地の場合はどぶ掃除を2か月に1回行っています。夏は匂いがひどいため、7月・8月と行い、年間計7回。貝塚団地は6班に分けて毎月だそうです。
 このどぶ掃除は想像以上に大変な作業で、高齢者が重いふたを上げてどぶの泥を掻き出す姿には心が痛みます。地域では高齢化も進んでいるため、もはや掃除がままならないところもあり、一人の住民が数十メートルにわたり、隣の家の分も負担して行っているところもあるそうです。その方は自分が死んだら、掃除は誰がするのだろうと心配されておりました。本当に切実な問題なのです。
僕もまさに生まれ育ったところで、小さなころから育ててくれた地域の方たちが、大変な思いをしていることに対して黙っているわけにはいきません。
そこで、市の支援を強く求めるべく質問をいたしました。

問 公共下水道未整備地域で側溝清掃(どぶ掃除)を行っている住宅密集エリアと側溝の延長距離、世帯数は。
答 大陸団地3560m・220世帯、貝塚団地2600m・126世帯、浮張団地2070m・90世帯、大山団地1470m・85世帯、みずほ団地2220m・125世帯。

実は、この中でもみずほ団地はすでに側溝に蓋かけがされており、清掃は業者委託で年1回35万円、世帯負担は年2千円のみで済んでいるそうです
現在、平野団地で蓋かけ工事が進んでおりますが、1mあたり3万円ほどの工事単価となっております。
つまり、先ほどの4団地、大陸、貝塚、浮張、大山団地の側溝全てに蓋かけ工事を行った場合、2億9000万円ほどとなります。この蓋かけが完了すれば年一回の側溝清掃で、数十万円の負担のみで済みます
毎年、5億円もの繰り入れが続く不公平の解消のためにも、いつになるか分からない下水道が整備されるまで、せめて蓋かけ工事と清掃支援をお願いできないかと尋ねました。

市長答弁 「公共下水道の整備の遅れのため、色々と発生している問題です。国の方針のため、区域拡大の認可がなかなか得られず、忸怩たる思いをしています。現在、公共下水道については事業費・財政面等の見直しを行っております。当地区では、相ノ谷排水で、営々と汚水対策を進めながら排水をしていました。地域の方からは、なぜ同じ住民なのに、私たちだけがどぶ掃除の他に排水路の清掃までもやらなければならないんだと言われておりました。今回のご提案についても、重々理解しております。何らかの支援策を検討させて頂きます。現状は十分に認識しておりますので、下水道整備までの対応策を早急に検討してまいりたい

僕の一般質問当日は、地域の多くの方々が傍聴に来てくれました。それだけ、何とかして欲しいという思いが強く、執行部にもその思いは伝わったと思います。僕もよくある答弁で終わらせたくはなかったので、再度、市長に具体的な答弁を求めました。

問 「これだけ多くの地域の方々が傍聴に来ております。先ほど申し上げたように受益者負担の原則から外れております。また、圏央道の開通に伴い、県の企業局による造成地には6000人もの雇用を生み出す企業立地も決定しており、当地区はその従業員の住まいの受け皿として絶好の場所です。大きな病院やホームセンターもあります。住環境を整えれば、当地区発展の可能性は広がります。側溝の蓋かけ工事と清掃負担の概算費用も出して具体的な提案もさせてもらいました。ぜひ、市長にも具体的な答弁を頂ければと思います」
市長答弁 「色々な苦労しているのは承知しております。いっぺんに対応は難しいとは思いますが、順次(蓋かけ工事を)計画的にやらざるを得ないと思います

以上のように市長より答弁を頂きました。とても前向きで具体的な答弁を頂いたと思っております。ただ、役所的な仕事は実現にいつも時間がかかります。

そこで今、大陸、貝塚、浮張、大山の4団地の自治会長さんにお願いをして、「側溝の蓋かけの早期実現と早急な清掃支援を求める要望書」を提出頂くよう、調整をしているところです。

地域の皆さんを長年悩ませていた大きな問題が解決される可能性が高まりました。今後もこの問題について、僕は政治生命をかけて取り組んでまいりたいと思っています。

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